就労継続支援A型B型共通10:1でも7.5:1でも6:1でも考え方次第です。

就労継続支援事業所A型B型の設立準備をする際に、できる限り加算を増やそうと人員配置を6:1(A型の場合 7.5:1)と設定する事業所があります。

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就労継続支援事業所を立ち上げる時の注意事項

また、事業運営していても同様に、とにかく高い加算を狙うがあまり、無理した人員配置になっている場合も見受けられます。

クロシカの見解では、1年〜2年で収支計画を立てて、そこから見える数字で判断を進めています。

そもそも人が多い、企業型のA型やB型であれば人員に余裕があるので、人員配置は最高の状態でスタートすても良いかと思います。しかし、就労継続支援事業所は零細中小企業、個人事業主でスタートする場合が多いと思っています。

そういう前提であれば、できる限り10:1でスタートして、年度切り変えのタイミングで配置基準を変更する事をオススメします。

・人材不足で求人で人が集まらない
・サービス管理責任者がスタッフの管理が出来ない事が・・・
・スタッフが増えればその分トラブルも増える
・同時に複数人やめた時に補填が難しい

などなど、多くのトラブル起因に繋がります。

就労継続支援事業所を継続している事業所も注意

現在経営している事業所でも本当に多くの事業所が単純な収支計算ミスをしていると感じますが、送迎が重要という事業所ではなるべくスタッフが多いにこした事はないです。

しかし、できる限り少人数で事業運営を心がけましょう。

就労支援事業所A型もB型も、工夫次第では経費と収入が大幅に変わってきます。今一度収支計算と人員について考え直しましょう。

A型就労継続支援事業所業界はピンチとチャンス

A型事業所閉所して5000人解雇となったニュースもありましたが、残っている事業所を参考にする事でヒントがわかってくるはずです。

3年以上もしくは企業関係

A型就労継続支援事業所を設立をしようとしている企業や個人を見ててわかるのは、A型就労継続支援事業所の経営に3年以上関わっていないと厳しさと良さがわからないということと、今後関係企業がないA型事業所は立ち上げさえ難しくなってくるということです。

外部収入(工賃や生産性)を増やすためには、自社生産性か外部生産性を上げる必要になります。そのノウハウや営業努力、生産性向上の努力は一般の個人や中小企業でも難しいのに、A型を立ち上げた!よし、売上を増やそう!は、無理が生じます。

初年度の場合、20人利用者で経費と報酬のみだとおおよそ経費300万円と報酬370万円(報奨金こみ)になりますが。本来であれば利用者人件費である160万円(8万円×20人)は外部収入から賄う事になっています。であれば240万円の利益が残りますが、ほとんどの事業所が難しい。

そこに特開金が1人あたり半年あたりに20万円で2回入ったとして40万円(2年で合計80万円)、合計800万円がMaxで入りますが、利用者は開所いきなり20人集まらないので、平均にして半分400万円で計算します。

消耗品、減価償却で当初経費がかかっているのをこの助成金でチャラにしたとしましょう。

それでも年間で70万円の12ヶ月で840万円、賞与なり手当を出して、半分が残る、400万円です。(外部生産性は含んでいないです)

さて、一般的な中小企業が、400万円(翌年は特開金の分で+400万円)、さらに報酬スコアがアップになれば、1000万円程度は年間で残る。また、就労移行体制支援加算も大きいです。

A型は就職を目指す人も多いため、支援員へのサポートもしていかないと続きませんが・・・事業所内でのトラブルも不定期に発生します。

祝日対応をするかしないか、土曜日開所するのかどうかで従業員も出勤が難しいとか・・・。

ここまで話をしてチャンスってなんですか!?と私自身もふと考えてしまいますが、長くなりますのでアクセスがある程度増えてきたら紹介していきます。

まとめ

話が脱線しましたが、A型だろうがB型だろうが、就労支援という言葉がつく以上、就労の支援が目的です。福祉の精神が強い、福祉関係の資格や検定を持っている人ほど、就労と福祉のバランスをとりづらいと感じます。

また、経営者をしながら支援をしている人には個人の活動を犠牲にしている人も多いです。1年〜3年程度は仕方ないとは思いますが、数年そういう状態が続いている人もいます。

今までもブログで紹介していますが、改めて以下のことを考えてみてほしいと思います。

就労継続支援事業所A型B型を立ち上げる前、運営中でも確認をしましょう。
・1年間のリスクとリターン
・従業員の確保と継続した働き方
・利用者トラブルのリスク
・サービス管理責任者の業務レベル
・最低でも最高の加算を取得する方法
・補助金助成金を確保する計画
・10年後、経営者としてどうなっているのか
・生産性のある仕事とは何か
・本当に信頼している人と仕事ができるか
・月間160万円の外部収入(利益)を作れるのか
・1日8万円の利益を作れるのか、年間通して可能なのか

A型の特開金の報酬改定がされる前は外部工賃無視しても運営ができましたが、報酬が減り、さらに令和6年の改定により多くの事業所が閉まりました。

「福祉」も重要ですが、経営も学びながら事業運営をしていかないと、いずれ閉鎖になります。大手A型事業所がなぜこれほど事業拡大できているのかを見ればわかる気づく事も多いはずです。毎年利用者は増えている現状ですが、空き物件や立地的に良好な物件を借りる事も難しくなってきました。その不利な状況でいかに事業を進めるのか、そしてその計画は実行できるものなのか、思いっきり考えてみてください。

悩んだ人にしか見えないチャンスもあります、行動した人にしか気づかないチャンスもあります。ぜひ、就労支援事業を楽しく運営できるよう、学びに学んでいきましょう!

ヒント!!

「変更可能な数字」を、知る事が、「お金」のリスクを減らします。

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