就労選択支援についてネガティブな目線で考え、後からポジティブに考えてみます。ネガティブ目線ですが、相談支援事業所同様、新しい分野だからと飛びつけるのはある程度規模のある会社だけです。このサービス自体が悪いとは思いませんが、それよりも相談支援事業所の仕組み変えることで解決しないかと思ってしまいます。
・1対15で報酬1210 /日
・サビ管配置無しだが管理者配置あり
・放課後等デイサービスと併用可能
・1ヶ月間想定で2ヶ月まで利用可 課題
・利用者にさんざんヒアリングが始まる。
市町村窓口、相談支援、就労選択、起業or就労系、相談支援、そして就労支援。ただでさえ障害福祉も人手不足の状況下で、多方面との会議増。 もう少し言うと、制度を理解していないサービス提供者が多く、事業所や自分の過去の経験で、制度を勘違いして逆ギレする方もいますし・・・。
・↑を踏まえた上で原則-8日で支援をしても25万円の基本報酬。弁当は?送迎は?
あれ?15人までOKという事は、数人を並行してやるって事?1ヶ月間で?さすがに無理ですが、放課後等デイサービスと併用ができるという事は放課後デイ以外の午前中に職場体験を利用想定。10時〜12時で複数人を同じ場所(事業所 or 企業)に送るのか?10時〜15時の間に2人対応するのか?
・短時間の労働者に対して果たして企業は受け入れるのか?その人員を割けるのか?
・選択支援員には研修を行いプロフェッショナル対応をしてもらうとあるが、福祉事業所にそこまでできるハイスペック人材はまだまだ少ないし、この報酬設計だとハイスペック人材を雇えない。というかあまり聞いた事がないです。
・さまざまな企業や福祉事業所に1ヶ月間体験してもらうとあるが、一度使うと使えない。就労移行でも厳しいのに、1ヶ月で判断はさらに厳しい。
・常勤換算方法で、とあるため、8時間常勤は想定してないはず。となると、会議などを含めると、送迎や記録作業を入れて企業向けだと8時〜12時?2人4時間体制の正午帰宅で常勤換算1。午後に来て下さい、となるの残業発生。人件費は1.5人で計算。という事は非常勤対応になるので、「社員」を増やさなくなる。そうは言っても、A型、B型、移行に限らず毎日通所できる人はごく一部であり、「たまに来る」という方を受け入れる企業は果たしてどういう印象を持つか。
・一部の「上手い事やってるA型」は、サテライトで卒業して移行加算を積み重ねているため、いきなりサテライトとなると加算がつかないので、一回A型通過して下さい。となり、あまり意味をなさない。サテライトの意味がわからない方は必要であればまたブログで紹介しますが、一般的にはこの方法を利用しているA型は少ないと思います。
さて、就労選択支援は必要なサービスかと思いますが、まだしっくり来ません。次はポジティブ目線で情報をまとめたいと思います。
利用者目線でも結構厳しい制度になってくるはずです。特に最近は役所の担当が冷たい印象です。利用者の何がわかっているのか、現場の何がわかっているのか、そもそもですが障害福祉の何をわかっているのか不思議な対応が多く、ベテランスタッフも数年で別の課へ移動でなんだか。
この記事に需要があればまた黒鹿目線で情報を配信していきます。
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