令和になっても障害者への暴行やハラスメントが多く、真面目に運営している事業所にも小さくはない余波があります。
私自身、なぜそういう問題が起きているのか、その問題を指摘するスタッフや管理者、経営者がなぜわからないままだったのか。
私が知る限り、事業所トラブルの多くは利用者によって発覚しています。
どういった環境(シチュエーション)でトラブルになるのかをまとめますと、以下の状況が本当に多い。
トラブルになる状況
・送迎中(二人っきり)
・利用者と個室(二人っきり)
・たばこ休憩中にスタッフの話が漏れて聞こえる。(グチ)
・聞こえないと思っていた電話の声がある。(グチ)
・利用者の声を聞こえないフリをする(無視)
この様な事業所でのトラブルに発展するケースが多いです。また、それ以外ですと、通所していないのに通所扱いにしている、食事を出していないのに食事提供加算を申請してるなど、加算申請の問題。人員配置を理解せずスタッフを配置している。などなど。
就労継続支援事業所の運営や経営に関わっている方や直接支援員と区別せず、スタッフ同士そういったことがを未然に防ぐ努力が必要です。
「普通にできるでしょ!」
と思われがちですが、毎日の様に利用者と接していると、障害者とは思えなくなってきます。ニックネームで読んだり、「ちゃん」、「くん」、と呼んだり、いつの間にか敬語じゃなくなってきたりと。
会議になるケースもある
利用者に対して過度なお客様扱いは翼jないです。しかし、小さな問題だと思っていることが大きな問題に発展するのがこの障害福祉業界であり、利用者一人に対して多くの人が関わっているため「会議」を開くとなると多くの時間を割きます。
時間を割くのが悪いわけではなく、未然に防げたトラブルや問題に対して会議に至ることは無駄を通り越して迷惑にまで思われます。
また、そういった行動は、相談支援員や役所から疑いの目になり、通所している他の利用者にとっても悪影響影響を与えます。
小さな問題じゃない
大小関わらず、支援する立場として、認可を受けて運営している以上は利用者を傷つけることは許されません。スタッフによっても利用者と距離感が違うためスタッフAさんがやっていることをBさんが同じ様に行っても利用者トラブルになります。
「就労継続支援」というサービスである以上、そこに対して全力で考えないといけません。
都市型に比べて田舎の方に行けばいくほど人間関係が近くなる傾向があり、利用者に対しての言葉遣いが親子の様になっているのも実際見ています。ダメとは言いません。その話方の方が良い場合もあるでしょう。
しかし、平均して考えた時に、ほかのスタッフもそれを理解しているのか、また、利用者はそれを許容しているのかなど、しっかりと確認してください。そして記録です。記録もしっかり作りましょう。
SNSの広がりによって、事業所の情報がSNSによって拡散されます。みなさんが思っている以上に就労支援は常に考えながらよりよい支援に繋げていかなくてはいけません。
小さな問題も大きな問題もありません。人と人の仕事です。支援する側はよりデリケートに考えながら行動しましょう。
基本情報を読まないで利用者と接している事業所も散見します。
確認リストを作りましょう。スタッフミーティングをしましょう。情報共有をしましょう。スタッフあるあるですが、「私だけが知っている情報」があり、利用者と親近感が湧き、支援の格差が生じたり、また本来共有しないといけないことなどをできなくなったりします。
難しいとことですが、最善を尽くすために最善を尽くす!
障害福祉サービスのニュースは他人事ではなく、自分たちのB型就労支援事業所は大丈夫か、A型就労支援は大丈夫か、振り返るタイミングにしてください。
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